みなさん、こんにちわ!
今回はマイホーム(戸建て)を検討するにあたって土地探しの方法をご紹介します。
我が家は土地を持っていない状態から始まりました。
そしていつの間にか家を建てる契約まで進んでいました(笑)
ネットや各種書籍等で、土地探しの方法が色々紹介されています。
それって実際のところどうなん?
という疑問があると思います。
私が実際に体験したことを今回の記事で紹介していきますので、参考になれば幸いです。
では、スタート!!
1)土地を探そうと思ったキッカケ
①最初は土地を譲り受ける予定だった
私の親から祖父母が生前住んでいた土地を譲り受ける予定でした。
私が一人っ子なので、問題が無ければいずれは親から譲り受けることは確定でした。
私の実家と祖父母の土地は同じ市内ですが、離れた場所でした。
実家は少し山あいにある土地で、祖父母の土地は都市部(平野部)でした。
JR駅(中心的な場所)に近く、一通りの公的施設や商業施設が近くに揃っていました。
一般的にいうと、利便性が良い場所だったと思います。
ただし結論言うと、譲り受けることはありませんでした。
私たち夫婦家族が住む場所のことで親と意見の食い違いが起こった結果、前述の土地を手放してしまったからです。
親としては、できれば近い場所に住んでもらいたかったようです。
ただ、私たち夫婦としては利便性だけでなく、その土地の雰囲気も総合的に判断した結果、別の場所に住むことを希望したからです。
親の意見としては、、、
・祖父母の土地に住む → 土地をそのまま譲り受ける
・実家に近い場所に住む → 土地を売ってその費用を新たに入手する土地代として譲り受ける
・それ以外を選択する → 土地を譲らない(生前贈与しない)。
ということでした。
夫婦の意見として、それ以外を選択したので、土地を譲ってもらえなかったということです。
他の記事でも少し触れていますが、結婚した当初は妻の実家に間借りしていました。
そのあとに私の実家に間借りし、そこで子供たちが二人生まれて生活していました。
ただ、4人で生活するには手狭だったので、独立は必須でした。
元々は子供が生まれる前の段階で祖父母の土地に家を建てようかと考えていた時期があり、どんな家にすべきか住宅展示場を回っていた時代もありました。実際にマイホームを取得する時期から逆算して約10年ほど前です。ただ、生活環境を変えるべく私の実家に引っ越した頃から、家を建てようという気持ちが薄らいでいました。
再度マイホームを検討するのは、長男が幼稚園の年中さんになるころになります。
②なんとなく訪問した完成見学会が土地探しのキッカケに!
長男が幼稚園年中さんになるころ、ふとしたキッカケから新築の完成見学会に参加してみようとなりました。
そこは地元の工務店さんが建てられたお家で、一般の施主さんが実際に住むまでの間に家の中を見せてくださる企画でした。
この工務店さんとは実は縁がありまして、子供たちが生まれる前に住宅展示場めぐりなどをしていたころに縁を持たせてもらっていました。
その後は家を建てようという気持ちが無くなりかけていたことから、見学会のお誘いなどもずっと断っていたのですが、前述のように間借りしていたお家が手狭になったことをキッカケに、マイホーム検討を再開してみようか!となったのです。
営業マンさんと話している際、私たちが土地を持っているのかどうか、家を建てるタイミングはいつ頃を考えているかなどのやりとりがありました。
その際、長男が小学校にあがるまえには引っ越したいという事と、土地は持っていないが土地取得にあたっての希望をいくつか知らせておきました。
実は私たちが住みたい場所は目星をつけており、そこに売地が無いかを日々ネットで検索しておりました。
工務店さんは私たち一般のど素人が探すよりも何かツテがあるのではないか!?という期待を込め、完成見学会のときに土地探しのお願いをして帰路につきました。
そして、その時は来ました。
『〇〇さん、土地が見つかりました!
しかもまだ一般公開されていませんし、ほぼ希望通りかと。』
2)土地を探す方法
探し方としては、以下のようなものが挙げられるかと思います。
・折り込みチラシを見る
・フリーペーパーの不動産情報を見る
・インターネットで探す
・不動産会社で探してもらう
・自分で歩いて探す
・マイホームを検討するハウスメーカーや工務店で探してもらう
・親から譲ってもらえる土地が無いか確認する
実は私はいずれもやってみたのですが、その中でも3つに絞って紹介します。
①親から土地を譲り受ける
持っている土地を譲り受けられるパターンがあると思います。
私ももう少しでそうなる状態でした。
この時に考えらえるのが以下パターンです。
名義 | 土地代 | 課税の可能性 |
親のまま | 特に親に払わずに無償で借りて その土地に家を建てる | 基本的に 税金はかからない |
親のまま | 親に土地代を払って、 その土地に家を建てる | 状況により贈与税 などがかかる可能性あり |
子に変更 | 親から子へ名義変更してもらう その土地に家を建てる | 贈与税等がかかる可能性 がある |
実際のところどうなるかについては家を建てるハウスメーカーや工務店に相談したり、
司法書士さんに相談した方が良いと思います。
また、土地を譲り受ける際に我が家のように条件付きの場合があります。
その有無も確認しておきましょう。
条件が達成できない場合は譲り受けられないということもあり得ます。
②インターネットで探す
検索サイトなどで、『土地探し サイト』などで検索すると色々出てきます。
・LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)
・SUUMO(スーモ)
・at home(アットホーム)
このあたりが有名です。
私もインターネットを使って土地を探す際には実際に利用しました。
ただ、ネットで物件を探すにあたって知っておいていただきたいことがあります。
1.どのサイトにも同じような物件が掲載されていることが多々ある
2.本当の意味で良い土地に巡り合う可能性は低め
1.どのサイトにも同じような物件が掲載されていることが多々ある
各土地探しのサイトの情報源は基本的にはレインズというネットワークシステムから仕入れています。
レインズとは、『Real Estate Information Network Systems』の各頭文字をとってREINSと呼ばれています。
不動産情報の標準化と共有化を目的に1990年代に作られたネットワークシステムです。
レインズ自体には我々一般消費者は閲覧にいくことはできません。
ここに各不動産会社等が情報登録し、レインズの情報をもとに閲覧可能な状態にしてくれたものを我々は土地探しサイトを通して確認することができるようになっています。
情報のまとめ方とか、サイトによって独自性は出されていますが、
『あの土地どっかで見たことがある!』とか
『あの土地はさっき見たサイトにも載っていた!』
ということが起こりうるわけです。
私も検索サイトを使って土地を探していたときには上記のようなことがよくありました。
2.本当の意味で良い土地に巡り合う可能性は低め
レインズに好物件を登録されない限り、
『土地探しサイトに好物件は見当たらない!』
ということになります。
日本全国に不動産屋さんは存在します。
その各不動産屋さんがレインズに情報登録すれば閲覧できるようになるのですが...
ここで問題です!
大阪市にある不動産屋さんが好物件を手に入れました。
それをすぐにレインズに情報登録するでしょうか?それともしないでしょうか?
...答えは、、、
『登録しないことが多い!』
です。
というか、『できない状態にある』
というのが正解かもしれません。
というのも、不動産屋さんには色々と不動産情報が入ってきます。
そこには土地を探したいお客さんが出入りしており、馴染みのお客さんもいらっしゃるでしょう。
そのお客さんが『良い土地が見つかったらすぐ教えて!』とお願いしていたら、不動産屋さんはどうしますか?
おそらく、好物件が入った時点ですぐに馴染みのお客さんに教えると思います。
そして、教えられたお客さんが『購入する!』となれば、その土地はレインズを通して、全国の土地を探したいという人に対して情報展開する必要は皆無なんです。
だって、その土地はすでに契約予定ですからね。
私の経験上、こんなことがありました。
土地ではなく賃貸マンションだったのですが、就職先の兼ね合いで大阪へ引っ越しをする必要がありました。
その際にはどこのマンションやアパートに住もうか!と、ネットを使って見ておりました。
色々よさそうな物件はあったので、自分の中でいくつか目星はつけておきました。
そんなとき、就職先である会社から不動産屋さんを紹介され、そこを通していくつか物件を見て回ることになりました。
実際に大阪に出向き、色々見て回ったのですが、そこはネットで目星つけていた物件がほとんどでした。
しかし、ここで奇跡が起きました。
不動産屋さんに新たな情報が入ったのです。
その営業マンからは、、、
『近々新しいマンションが建つそうです。
そこはまだレインズ等で情報提供はされていません。
何部屋かを自社で抑えることが可能です。
気になるようでしたら見学に行ってみますか?』
ということでした。
その日にすぐに物件を見に行きました。
マンションの外観等がまだ工事中でしたが、部屋はある程度見ることができました。
そしてそこを私は契約しました。
帰宅してから土地探しサイトでその物件を検索してみました。
検索にヒットすることはありませんでした。
こういうことなんです。
③ハウスメーカーや工務店で探してもらう
私の最終的なパターンはこれでした!
実際に住んでいるマイホームの土地は家を建ててもらった工務店さんを通して紹介してもらいました。
本当に偶然だったようです。
私が新築の完成見学会のときに、土地探しのお願いをして帰路についたことを前述しておりますが、その時には物件は無かったようなんですが、その1~2週間後に突如土地が売りに出されるという情報が工務店さんのところに入ったようです。
土地の売り主さんは地元の地主さんで、アパート経営をされていたが辞めて現金化したいとの思いがあったようです。
ちょうど私が探していた地域であったうえ、希望していた土地の広さ以上のものだったので、一部気になる条件があったものの即答レベルで土地を購入する意思を工務店さん側に示しました。
個人的に探していたら、マイホームの土地には巡り合えていないと考えると、本当にありがたいです。
3)良い土地に巡り合えた時に大事な事
①決断は迅速に!
自分が希望していた土地が見つかった場合は、早めにおさえにいくのがオススメです!
『土地や不動産は水物である』
という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
スーパーやコンビニなどで売っている商品などと違って『土地』は大量生産できるものではないですし、大量にあるわけでもありません。
なので、『これは良い!』と思った場合、
即決するくらいの感じで考えておいた方が良いと私は思います。
具体的にいうと、自分たちのなかでいくつか条件を箇条書きでリストアップしておき、その条件に優劣をつけます。
最上位の条件はクリアしていないと決定に至らないということにしておいて、それ以下の条件についてはリストアップした数と条件の内容によって『必須』とするとか『妥協OK』として良いかを選択肢として定めておきます。
たとえば、、、
・名古屋市の〇〇町
・50坪以上
・土地価格が2000万円レベルであること
・更地渡しを希望
・南側が道路
・駅から徒歩15分以内
・家から徒歩10分以内にコンビニがあること
・小学校が徒歩15分以内にあること
・角地であること
が条件であるとします。
これを各項目ごとに優劣および必須or妥協okの区分けを下記のようにします↓
優先 順位 | 項目 | 区分 | 付随情報 |
1. | 名古屋市の〇〇町 | 必須 | |
2. | 50坪以上の広さ | 必須 | |
3. | 土地価格が2000万円レベルであること | 必須 | |
4. | 更地渡しを希望 | 必須 | |
5. | 南側が道路接地面であること | 妥協 OK | 西向きおよび東向きでも可 |
6. | 駅から徒歩15分以内 | 妥協 OK | 20分程度まで可 |
7. | コンビニまで徒歩10分以内 | 妥協 OK | 車で5分程度なら可 |
8. | 小学校まで徒歩15分以内 | 妥協 OK | 徒歩20分程度までなら可 |
9. | 角地であること | 妥協 OK | 固執しない |
見つけた土地物件が、上記リストのうち1.~4.までクリアしていれば即決とするわけです。
逆に一つでも欠けていたらNGと判断するということです。
ここで重要なのが、リストのどこまでを必須とするかです。
必須とする条件を増やすほど、判断OKとなかなかなりません。
どうしても譲れないというもの以外はなるべく妥協レベルにしたほうが良いです。
ちょっと話からそれますが、良い土地がなかなか回ってこない理由を数値的に少し紹介します。
日本は狭い国土の中に1億2千万人以上の人が暮らしています。
日本は国土面積としては世界ランキングでいうと60位くらいの広さです。
前後の広さでいうと、ノルウェーやドイツだそうです。
人口密度としては世界ランキングでいうと27位です。(2020年調べ)
333人/km2
面積ランキングで近いところにいたドイツが40位で233人/km2。
ノルウェーが170位で17人/km2とのことです。
短絡的かもしれませんが、同じ広さくらいの国土において、日本は1km2あたりに333もの人が存在しているのに対し、ドイツは233人、ノルウェーにいたっては17人です。
良い土地が回ってくる確率が低くなるということが分かってもらえるかと思います。
②土地の見定めは必ずやる
入手した情報だけでなるべく判断しないようにしましょう。
具体的に言うと、その場所に実際に行くのが望ましいです!
実際に現地にいくと、、、
・想定する駐車スペース部分への車庫入れがしにくい
・周囲の騒音が大きい
・虫が多い(近くにどぶ川があると蚊とか発生しやすいようです)
・南向きなのに高い建物があって、日射を遮られる
等々が分かったりします。
土地を購入する場所が、現在のお住まいからあまりにも遠方であるならば無理はできませんが、可能な限り見に行くことをおすすめします。
我が家の場合は南側に道路がありますが、その道路と幹線道路とが直角に交わっておらず、幹線道路のどちらから曲がって入るかによって、運転操作の難易度が違ってくるということが現地で初めて分かりましたから。
③重要事項や重大事項の有無の確認と対処
土地によっては条件が付いている場合があります。
よくあるのが建築条件付きですね。
その土地を手に入れるには、決められたハウスメーカーや工務店で家を建てる!
というぶんです。
他には私道を通って公道へ出入りしなければならない土地を購入する場合などです。
この場合は、私道の所有者と通行券などの契約を取り交わす必要が出てきます。
土地の購入先が、不動産屋さんとか家を建てるハウスメーカーや工務店であれば、そこと相談した方が良いでしょう。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
我が家はまさにそうなんですが、あのタイミングであの工務店を通して依頼をしたから、あの土地を手に入れることができたんだろうなぁと今でも思います。
ネットとかでも目星をつけていた土地はあったのですが、費用オーバー気味でしたので、どうしたもんか悩んでおりました。
しかし、私が手に入れた土地は売り主さんが早期に手放したいうえに、現金化したいというお気持ちがあり、その周辺土地の相場よりも坪単価を安く設定していただき、土地にむける予算を安くさせることができて助かりました。
こういったこともタイミングだと思います。
あそこで決断したからこそ今があると思っています。
ただ、やみくもに即決はしないようにしてくださいね!
当記事で紹介したように、判断材料を以てから決断するという手順を踏むことをお忘れなく!