実録レビュー!短期間の中国出張時に気を付けて良かった事【準備編】

サラリーマンとして
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みなさん、こんにちわ!
今回は日本のお隣の国である中国へ短期間で出張へ行く!
という方にとって参考になればと思います。

2019年までは年に1~2回は中国へ出張に行く機会がありました。
かれこれ5年くらいの間に12回以上は訪中したと思います。
1回あたりの日程は3日間~5日間くらいの短期間でしたが、出張を通して色々学び体験をさせていただきました。

日本の会社は中国に支社があったり、中国の会社と取引があるという場合が多いと思います。
新社会人でいきなり海外出張は無いとは言え、何年か社会人経験をしたら出張に行かされる!という方を私は何人か見てきています。

初めての出張で混乱して嫌な思いをするよりも、
良い経験をした~!
と思っていただきたいです。
なので、私の失敗談も交えながら今回の記事で色々紹介していこうと思います。

では、スタート!

1)中国ってこんなところ~!

まず最初にお伝えしておきますが、、、
2020年に入ってからは中国含め海外へ渡航することはできておりません。
2019年以前の情報だと思ってください。
2月に訪中する予定があったのですが、1月に中国現地でコロナウイルスの問題が浮上してから急遽出張が取りやめに。
それ以外にも5月あたりで東南アジアへの出張予定もあったのですが、それらも全部取りやめになりました。
恐るべし、、、コロナ。
ゼロにはならないと思いますが、少しでも早く事態の鎮静化を願ってやみません。

①海外に渡航する日本人の動き

2020年からのコロナ禍継続により、海外渡航が厳しい状況が続いています。
2019年まではプライベートで海外旅行する人が多かったです。
2016年から4年間にわたり前年度を上回るペースで海外旅行者数が増加中でした。

※数値データは、一般財団法人海外旅行業協会の統計より引用。グラフ化は当サイトにて実施

海外旅行者数には、観光目的の方だけでなく、ビジネスによる渡航も含まれています。
私は最後にプライベートの観光で渡航したのは新婚旅行での渡英(2010年)ですが、2015年頃から年に数回ずつ海外出張が増え始め、数か月に1回は訪中しているなんて時期もありました。

②中国の印象ってどうだった!?

初めて中国へ行ったときの印象は、かなり発展した大都会!
というイメージでした。

降り立った地点が上海という中国でも指折りの大都市だったということもありますが、東京よりも都市規模が大きいのではないか!と思ったくらいです。

それ以外の印象について箇条書きにお伝えすると...

・電動スクーターがよく走っている(専用レーンもある)
・訪中のたびに新しいマンションやビルの建築を見かける。しかもかなりの高層。
・道路幅や車線数が多い!
・新しく道路を作るときにドーンと大きいものを作っているところをよく見かけた。
・空港から都市部への高速道路の車量が多い!
(3車線なのに4車線?てな車の動きのときもある…笑)
・信号待ちのときの右折(日本でいう左折)時は、交わっている道路側に車が来ていなかったら信号無視で突入
・キャッシュレス社会としてかなり普及しているが、現金も使える
・都市部および高級ホテルなどの地域はすごくきれい
・都市部から離れると、道が未舗装だったりする
・中華料理が意外とおいしかった!
・スマホを手に持って歩いている人を多数見かけた

③中国の公式情報

中華人民共和国が正式名称で、首都は北部に位置する北京。
社会主義共和制の国家です。

中国共産党が国を動かしており、ほぼ一党独裁体制です。

資本主義社会で生まれ育った日本人にとっては馴染みの無い社会だと思います。

通貨は人民元。
日本との時差はマイナス1時間(日本がお昼の12:00のときに中国は11:00)

2)日本から準備しておいて良かった

①クレジットカード

クレジットカードを最低でも1枚は持っておく方が良いでしょう。
クレジットカードの種類としては、VISAがおすすめです!
中国では独自の『銀聯カード』というものもオススメです!

ただし、銀聯カードを日本で使う頻度というのはそう高くないと思います。
私個人的に言わせてもらえば、無理に作る必要は無いのかなと思います。

中国は噂通り、キャッシュレスの国になっています。
中国の方は手にスマートフォンを持って出かける姿をよくみかけます。
現地の取引先の中国人の方に聞くと、スマホ決済をすることが多いのでスマホが財布代わりになっているそうです。
『Alipay(支付宝)』『wechat pay(微信支付)』の二つが有名ですよね。

微信支付は微信という中国版のLINEみたいなものですが、それの電子決済サービスです。

これらを日本人が使うことは2021年時点困難なので、中国現地に行ってキャッシュレス決済をするならば、クレジットカードの一択になるかと思います。

大抵のホテルはクレジットカードが使えます。
ただ、カード会社によっては受け付けてもらえないこともあるので、お気を付けください。
私の同僚が現地でMastercardやJCBは拒否されていたところを何度か見ました。
私はVISAなんですが、今のところ拒否されたケースはありません。

②レンタルWi-Fi

持って行って助かったアイテムです!
海外向けのモバイルWi-Fiです。
日本に居る間にネットで申し込みをして出発空港の店舗で端末を受け取り、現地へ持ちこむことができます。
日本で使っているスマホは海外でも使おうと思えばできるケースもあるのですが、注意しないと予定外のデータ請求を受けることにもなりかねません。
現地でネット環境が必要という方はぜひとも出張のお供に持っていかれるのがベターです!

それと、持っていかれる場合は日本と同じようなネット環境で使えるようにするタイプの端末を選択するのが良いです!
私が利用していた頃は、『VPN対応版』というのがありました。

ご存じの方もおられると思いますが、中国現地は特殊なインターネット環境下にあります。
これは中国の方針によるものなので致し方無いのだと思いますが、日本や欧米等で不通に使えるブラウザやアプリなどが使えないケースが多々あります。
よく使うアプリとしては、
Google/Google Chrome/Gmail/Google Map/Youtube/LINE/Facebook/Twitter
などがあると思います。
↑これらは基本的には使えないと思ってください。

現地当局の規制に引っ掛かっているので、いずれも使えません。
私の場合はたまたまだと思いますが、LINEに着信が入ったことがあり、閲覧することができた時がありますが、返信等は一切できませんでした。

レンタルWi-Fiの実際に使ったときの感想やレンタル手順などは別記事で紹介しようと思います。

③日本食(カップ麺、即席みそ汁等)

日本で購入して持ち込む日本食にありがたみを感じます!
ぜひ持っていくべきです!
短期間の出張であればいらないのでは!?
と思われるかもしれませんが、あって損はありません。

食は大事です!
日本で買った、いつも口にしているものであれば、現地の味が万が一合わなかったときや、お腹の調子が崩れたとき用などに重宝します。

私は上海付近に出張することが多かったのですが、宿泊するホテルはホテル代をケチるために朝食を付けませんでした。
なので、日本から持って行った即席麺やみそ汁などを利用していました。ホテルの部屋に湯沸かしポットがあるので、それでお湯を沸かして使えば簡単です。
食材で持って行って良かったなと思ったのは、フリーズドライの雑炊系です。
中国現地の中華料理は基本的に日本よりも味が濃い目なので、サケ雑炊とかお腹が落ち着くしホットしました。

④中国語をいくつか覚えておく

現地で一人で行動することがあるならば、いくつか現地の言葉を知っておくと便利です。
買い物をするときに使うレベルの言葉を知っておくだけでも違います。

私は現地にいくと必ずといってよいほど売店に寄ります。
そこで多めに大小各サイズのミネラルウォーターのペットボトルを買い込みます。

なぜなら前述している日本食をホテルの部屋で取るためです。

ペットボトルをホテルまで持ち帰るためにビニル袋が欲しかったのですが、初めて中国へ訪れたときは中国語をまったく勉強しておらず、片言の英語で袋がほしい旨を伝えたのですが、店員さんは中国語しか話せず、袋をもらうことができない苦労をしたという経験がありました。

なので、事前に日本で勉強しておき、2回目以降の出張時に活用しました。
ちなみに、『袋が欲しい』を簡単な中国語では『我要袋子(ウーヤオダイズ)』のような感じで言うと伝わります。
※細かいイントネーションとかはわからないのですが、こんな感じでも伝わりました

⑤GmailやLINE以外の連絡手段の確保

前述しているのと重なりますが...
GmailとLINEは使えないと思った方が良いです。

日本ではいずれも便利な連絡手段なので、かなりの方が使用されています。
これが使えないのはかなり不便なんですが、致し方ありません。
短期間の出張なのであれば代替策で乗り切りましょう。

私の場合は、以下のようにしました。
・Gmail → Yahoo!メール
・LINE → あきらめる or Yahoo!メール

Yahoo!メールはフリーメールなので、個人でも複数アカウントを作ることができます。
なので、出張用で一つアドレスを新たに作って、それを出張中の連絡手段としておくと良いです。

一つ注意しておかなければならないのは、次のパターンです。
1.Yahoo!の検索サイトからメール画面を開く
2.Google関連のブラウザからメール画面を開く

1.Yahoo!の検索サイトからメール画面を開く

中国現地でYahoo!の検索サイト(ポータルサイト)を開くことはできます。
Yahoo!の画面には各種サービスへの入り口や、各種ニュースが掲載されています。
ポータルサイト画面にYahoo!メールへの入り口となるボタンがあるので、そこからYahoo!メールを開くことができます。

ただし、日本で楽々と開いていたYahoo!画面が中国ではなかなか開かないことが多いです。
絶対開かないというわけではないですが、かなりイライラします。

2.Google関連のブラウザからメール画面を開く

画面自体が開きません(笑)
Google関連が規制されているので、GoogleChromeというブラウザ経由でYahoo!画面を開いている方はアウトです。
別のブラウザを使うことをオススメします。

・safari … iPhoneに標準搭載されているブラウザです。
・Microsoft Edge … windowsパソコンに標準搭載されているブラウザです。
・Firefox … Mozilla Corporationが提供しているブラウザです。

私の場合はMicrosoft Edgeを利用しましたが、Yahoo!メールアプリをスマホにダウンロードしておくこともオススメします。
アプリからであれば直接メールボックスにつながるので、検索サイトを使うよりも幾分か安定してつながるので。

⑥Google以外の検索ブラウザの用意

さきほどの連絡手段の項目で前述してしまいましたが、、、
Google以外のブラウザの準備をおすすめします。

ただし一つ注意点があります。
Yahoo!のサイトで検索窓を使い、キーワード検索をすることはほぼ不可能です!

これは、Google以外のブラウザからYahoo!のサイトを開いても同様です。
何か調べ物をする場合は、検索窓にキーワードを入れてクリックすると思います。
これが全然反応しないんです!

いくら検索結果を待ってもつながりません。
Yahoo!自体は規制がかかっていないようです。
しかし、どうやらYahoo!の検索機能のところが規制がかかっているようです。
Yahoo!の検索機能はGoogleの検索機能を使っています。
よって、Googleと同様の処置が中国で取られているのだと思われます。

中国に出張に行っている間にも、どうしても検索窓を使って何か調べ物をしたい!のであれば、別記事で紹介する予定のレンタルWi-Fiの記事を参考にしてください。

⑦現金(人民元)

キャッシュレス決済社会になっているとはいえ、まだまだ現金の利用は可能です!
空港にある各種飲食店や売店などでも利用できますし、街中にあるお店でも利用できます。

出張中にあまりホテルから出歩かないのであれば、現金を使うタイミングが少ないかもしれませんが、念のため少額でも持っておくと良いかと。

3)日本から準備して無くても良かったこと

①中国の検索サイトやSNS

現地で広まっている検索サイトやSNSといえば、百度(Baidu)や微信(wechat)ですね。
日本で使っているアプリやブラウザのように、中国現地でも使いこなしたかったら、これらを使うべき!というように紹介されているケースがありますが、私はあまりおすすめしません。

理由は人生の大半を中国で過ごすならば使うべきかもしれません。
しかし短期出張者ならば、中国での滞在期間は短いはず。
よって、、、
これらを使うメリットが無いからです。
また、他の国々にいくときもGoogle関連などは普通に使えます。
『中国に行くだけのためにわざわざスマホのデータ量を消費して不要なアプリを入れますか?』と言いたいです。

私は出張中に取引先等と食事等に行った際に、現地の中国人と仲良くなりたかったら微信は必須ですよ!とアドバイスされることが多いのですが、いつも丁重にお断りしています。

②ミネラルウォーター

日本からわざわざ持ち込む必要はありません!
現地のコンビニ、スーパーマーケット、売店等至るところで売っています。
中国メーカー各社が色々発売しており、色々なミネラルウォーターを買うことができます。

私が現地で入手したことがあるミネラルウォーターは以下の3つです。
『冰露(Ice Dew)』
『农夫山泉(MONGFU SPRING)』
『百岁山(Ganten)』

一番多いのは冰露(Ice Dew)です。
コカ・コーラチャイナが販売している製品です。

出張中にほかにお金を使うことが無く、精神的安心を買いたいのであれば、
『evian』などの欧米系のをオススメします。
値段は中国メーカーのより倍~数倍程度高いです。
中国メーカーのミネラルウォーターはだいたい2~5元程度。
evianは確か10元は超えていたと思います。

日本のような水(軟水)が良い!というならば、
『百岁山(Ganten)』をオススメします。
日本は軟水なんですが、中国は硬水が主流です。
マグネシウムなどの鉱物が多く含まれている水で、ヨーロッパなども硬水が多いです。
この水質の違いだけでお腹の調子を崩すという人もいらっしゃいます。

日本のミネラルウォーターは硬度にバラつきがあります。
たとえば『いろはす』ですと、各地の取水地で硬度に違いがあり、30~70mg/Lです。
日本の硬度基準ですと、0~100までが軟水、101~300までが中硬水、301以上が硬水という分類です。

さきほど紹介したevianは304mg/Lなので硬水になります。
硬水が合わない人はevianは利用を控えたほうが良いかもしれません。

③現金(人民元)

『準備しておいて良かった』編で紹介しておきながら...ですが、人によっては準備不要の場合もあります。

ほかのところでも紹介しているように、中国は日本以上にキャッシュレス決済が発展している国です。現地ではホテル利用くらいで、食事はクレジットカードが使えそうな場所で取ることが基本、売店等を使わないというパターンであれば、おそらく現金は使わず終いで帰国するようになると思います。

私は現地に訪れた際、ローカルの売店ではスマホ決済か現金のみという所を利用しているので、必然的に現金を使うことになっていますが、それでなければクレジットカードで通用するので。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
観光等で中国に行ったことがあるならば話は別ですが、出張で訪れるのが人生初の中国!
となると、どんな国なんだろう!?とか、何か気を付けた方がよいことってあるのか?
と色々心配な面が沸いてくると思います。

私は恥ずかしながら、中国イコール少林寺拳法とか人民服(←古い??)や大量の自転車乗り(←古い??)をイメージしていたので、現地に着いて大変驚いたことを覚えています。
都市部で日本人のビジネスマンが居そうなところは、ほぼ日本の都市部と変わらないと思います。

しかし、中国は社会主義国家(共産党独裁体制)であることを現地で数日間でも暮らしてみて改めて感じました。

その最たる例が各種規制でしょう。

現代は情報化社会として、日本で当たり前のように使えている各種ネットサービスやSNSなどが中国に行くと使えない...という状況なんです。
また一党独裁体制である以上、各種言論規制や統制が普通に行われているところへ足を踏み入れるわけです。

前述したとおり10回以上訪中していることから、慣れが生じていますが、未だに出入国時の審査時には気を使います。
※何かで審査官に引っ掛かって別室に連れていかれるのではないかという杞憂かもしれませんが…

コロナ禍ということもあり海外出張の機会は2019年度以前と比べると減っていると思います。
しかしビジネス拠点として訪中する機会はまだまだ多いと思います。
私が過去に経験してきたことがみなさんの出張時の参考になれば幸いです。

今回は訪中前の準備段階編として紹介してきましたが、別の機会には訪中時の注意しておいた方が良い点などをまとめた記事を紹介しようと検討しておりますので、お楽しみに!

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