サラリーマンとして給料がなかなか増えない理由はここにあった!

サラリーマンとして
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みなさんこんにちわ!
会社に就職してサラリーマンとして働いている方は多いと思います。
・もっと給料が欲しい!
・もっと上の役職に就きたい!
という方もいらっしゃるかもしれません。

でも、、、
・評価してもらえない
・思ったより給料が増えない...
と感じられている方は多いのではないでしょうか?

そんな皆さんに『ぜひ読んでもらいたい本』を今回は紹介してみたいと思います。

1)給料とは何か?

①今回紹介したい本について

私が読んだ本は、木暮 太一さん著の『超入門資本論』です!


超入門 資本論 [ 木暮 太一 ]

本の帯には『上がらない給料、ブラック労働、格差拡大‥‥‥解決のヒントをさがせ!』
とあります。
この本を書店で見かけたとき、私は会社に入社してからいろいろ頑張ってきたのに、なぜ思ったより給料が増えないのだろうと考えていました。そんな私にとって目から鱗が落ちる状態となりました。

この本には色々私の知りたいことが書いてありました。
・給料の決まり方
・年収が高い人でも生活がしんどい理由
・利益を求めるほど会社が苦しくなる理由
・不景気や会社が倒産する理由
・資本論的な生き抜くための方法

等々…。

その本の中からいくつか紹介していきます!
興味を持たれたら、ご自身の手にとって見てもらえれば幸いです。

②給料の構造について

給料とはサラリーマンが会社に労働力として差し出したものの対価です。
サラリーマンは『労働力』という商品を売っていることと同じだと認識してください。
サラリーマンは会社のために時間と体力と精神力を使って働きます。
その対価として給料が支払われ訳です。
給料は労働の価値により差が出ます。
私たちサラリーマンの給料は商品と同じように価値の多寡で決まってきます。

それと、著書は本の中で、『給料=必要経費』と論じておられます。
これについては、ぜひとも本を手にとって続きをみてもらえればと思います。
ナルホド!となること間違いなしです。

③高給取りの人が生活が苦しいと言う理由

タイトルだけ見ると、『高給取りが何ぜいたくを言ってるんだー!』とお怒りになられる方もいらっしゃることでしょう。
私もそのうちの一人でしたから。
時々テレビとかで、インタビュアーが『豪華な暮らしをされているのでしょう?』とか『楽しい暮らしでしょう?』と高給取りの方に質問し、『いやいや生活苦しいです』とか『家計が火の車です』と返答されるところを見たことがあります。
これも先ほど少しふれた『必要経費』という概念でひも解くことができるようです。

少し具体的にすると『生きていくために必要な最低限の給料』と著者は述べておられます。
収入が増えたことにより、生活していくための必要経費が増えているためということです。

本では、『年収1000万円でも生活がカツカツになる本当の理由』という題目で述べておられます。
前述した『高給取りの家計が火の車』という状態について、この本を読んで私は理解できました。

2)成果=給料増に見合わない

①成果を上げる=雇い続けてもらえる

これも私にとって目から鱗が落ちることになりました。
成果を上げるということは、すごいことですから、それだけ会社からも評価されて給料をもっと上げてもらえる!と思っていましたから。

世の中には会社だけの評価にとどまらず、世間的に評価されているサラリーマンがいらっしゃいます。
そういう人はおそらく高給取りでしょう。
題目の理由によれば、『成果を上げること』は『会社から雇い続けてもらえること』になるのですが、世間的に評価されるサラリーマンは、ほかの会社や海外からも注目されます。するとほかの会社等から引き抜きにあいます。
要はもっと高い給料や年俸を出すから、うちに来てくれ!
こういうわけです。よそに取られてはたまったものではありませんから、給料を引き上げるなど待遇をよくすることで、その優秀なサラリーマンがよそへ行くことを防ぐわけです。

ただ、これはあくまで例外であって、だいたいが会社から評価されるだけですから、題目通りの『雇い続けてもらえる』に収まるのです。

②給料増=労働力の価値が高い職種を目指す

著者が述べているものを取り上げると、『労働力の価値が高い職業は給料が高い』ということです。
おそらく賛同してもらえると思いますが、給料の高い職種として例を挙げると、、、
・医者
・弁護士
・薬剤師

など。

労働力の価値を高めている理由として、
・その職に就くための専門的な知識
・知識を身に着けるためのコスト
・長年の経験

です。

医者で例をあげると、医者になるためには大学(医学部や歯学部)で学ぶ必要があります。
大学にはいろんな学部がありますが、特に医学系は人の命に係わる専門職として極める必要があるため、高度な専門的知識を取得する必要があります。しかも6年間も学ぶ必要があり大変です。そして大学の授業料も高いと言われています。
また、そこから大学病院などで研修を経て~という流れもありますから、それだけ大変ということは理解できるかと思います。

これだけ専門的知識を得るのに時間とコストがかかっているのと、一人前の医者になるのにも大変な時間と労力等がかかっているからです。

なので、求人とかで『誰でもできます!』『簡単労務です!』という仕事は往々にして給料が安いと思います。

3)まとめ

今まで紹介してきた給料のこと以外に本では気になることが書かれています。
『不景気になる理由』や『会社が倒産する理由』、それから『資本論的な生き抜くための方法』などです。
私が気になったところでは、『不景気になる理由』と『生き抜くための方法』です。

日本は第二次世界大戦後、国の復興として先人の方々が努力され、合間に不景気の時期がありながらもアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国へ導いてくださいました。
これにより現代に生きる我々はある程度の水準で生活できるようになっています。

ただ、好景気と呼ばれていた時期は遠い彼方であり、長期間にわたる不景気のなかに我々はいる状況です。

不景気なんか来なければいい!
なぜ不景気なんかになるのだ!?

こう思う人が大半だと思います。
私は今回の記事で紹介している小暮太一さんの本を読んで腑に落ちました。

資本主義の世界で生きている以上、不景気という時期が来るのは避けられないのだと...。

そして不景気という時期は決して無駄な事ではなく、資本主義の世界で生きている我々が次のステージへと進むための大切なテストなんだと...。

最初は、自分自身の給料がなぜ増えないのか?
という個人的な観点からこの本を読めば何か解決する!
という点で手にとったのが最初です。

本を読み進めると最終的には『資本主義世界』における理(ことわり)まで踏み込み、その中で我々はどうやって生き抜いていきべきかを個人的な観点から対策論を述べていただいている部分が本の後半にありました。
また、世界がどうなっていくのかをいくつか記載されておりました。

本を読んだのが約4年前。
この記事を書いている2021年現在は約1年前から始まった世界的なコロナウイルスによる危機的状況下において、生活スタイルが様変わりしたこともそうですが、サラリーマンにおける様式も変わっておられるところも出てきています。
また、脱サラして個人事業として生きていかれる方も我々の目に触れるようになってきています。
※フリーランス人口は2017年を境に伸び悩んでいるようです(ランサーズ調査)

所々難しい言い回しをされている部分がありますが、大半はかみ砕いた言い回しで例題をもちいて説明してくださっているので分かりやすいと私は思いながら読んできました。
サラリーマン個人としての悩みについて仕組みから理解させてくださり、もっと大局的な資本主義のこと、個人的にどのように生き抜いていくべきかを学べる本です。本の値段としても1000円まで行かないレベルです。
気軽に読んでいただければと思います。


超入門 資本論 (日経ビジネス人文庫)
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