吹き抜けってあこがれますよね?
新しくお家を建てるっていうときに、吹き抜け部分を作ろうかな?
と一度は思われる方っていらっしゃると思います。
でも...
・吹き抜けってあこがれるけど、どういったメリットがあるの?
・おしゃれだけど小さい子供にとって危ない?
・吹き抜け部分の日ごろのメンテナンスって大変では?
など色々なデメリットや不安がよぎることで、
吹き抜けを諦めるというパターンがあるようです。
もったいない!!
新しくお家を建てるときって、吹き抜けを取り入れるチャンスです。
そこで、今回は子育て中のご家族、生活中だからこそ、うまく吹き抜けを活用してほしい!
という点で我が家の実体験をレビューすることにしました。
「2人のこども」を妻と子育て中。
吹き抜けのある家に引っ越した時、
・上の子は小学生1年になる手前(おとなしい性格)
・下の子は幼稚園に入る前(かなり活発)
吹き抜けがある事で、子供にとって安全面がどうかな?
と思いましたが、何度か住宅メーカーと間取りについてやりとりした結果、取り入れました。
吹き抜けのあるお家にするかどうかの参考になればうれしいです!
1)吹き抜けはリビングの上?
家を建てるなら吹き抜けをおすすめします!
これは小さな子供がいる世帯であってもです。
吹き抜けを間取りとして取り入れる場所は、
玄関ホール、階段スペース、リビングが一般的です。
我が家はリビングの上(一部)に取り入れました。
広さとしては、2帖より少し広いかなくらいです。
別の記事でも紹介していますが、家のスペックとしては以下のとおりです。
・壁 … 漆喰(クロスではなく、本物を塗ってます)
・内断熱材 … セルロースファイバー
・床や柱など … 無垢のヒノキ(節あり)
※機械的な換気システムは取り入れていません
ちなみに吹き抜けを間取りとして取り入れようと考えたときは、
※住宅メーカーと家を建てるにあたって打ち合わせ中
・上の子が幼稚園年中
・下の子が乳飲み子(離乳食になる手前)
という状態でした。
2)吹き抜けのある家に2年住んでの感想
吹き抜けを取り入れておいて良かった!
と今でも夫婦で思っています。
吹き抜けのある家に住むことができた!という達成感ではなく、
お家の機能的に色々と大活躍してくれています。
「吹き抜け」をおすすめしている具体的な理由を次の項目で紹介します。
もちろんメリットだけではなく、デメリットもあります。
しかし、デメリットだけ見て吹き抜けを諦めるのはもったいないです。
では実際に住んでみて分かったメリットとデメリットを包み隠さず紹介したいと思います。
3)住んで分かった良し悪しを10コ紹介
物事には良し悪しが必ずあります。
今回紹介する『吹き抜け』についてもメリットとデメリットがあります。
メリットは6コ、デメリットは4コ紹介しています。
今後住み続けていくなかで、新たにメリットやデメリットを発見した場合は記事を更新していこうと思っています。
①吹き抜けがあって良かった点(メリット)
まずは「メリットを6コ」紹介しますね!
とくに1~3については子供がいる世帯には助かる内容だと思ってます。
1.部屋干しをすることができる
吹き抜け部分で「部屋干しができる事」が我が家にとっての一番のメリットです。
使い方としては、
・乾きやすい薄手の服などを干す
・冬に外で干した服などを取り込んだ後に干して乾かす
・乾燥機で干した服などのにおいなどを干して取り除く
我が家は基本的には外干し派です。
なにより太陽の下で干した方が乾きやすいし、殺菌や消臭効果があるので。
でも、天気の悪い日や日照時間の短い冬場などは外干しだけでは生乾きという事もあります。
そういったときに吹き抜け部分を使って干すことで生乾きを解決できるんですよね。
子供は服を汚すことが多いです。よって必然的に洗濯物が増えます。
また、服によってはすぐに使いたい!という時があるので、そういったときに部屋干しをすることで、その服を使えるようにできる事はかなりのプラス要素だと思ってます。
2.吹き抜けを通して、違う階にいる子供たちとやりとりができる
子供って結構こわがりなんですよね。(個人差ありますが)
特に小さな子供は親の近くにいる事や、親の存在が分かることで安心します。
「2階に行くのに付いてきて!」とか、
「2階で遊びたいのでそばにいて!」
と何度も言われると家事や作業を中断しなくてはならず…。
それくらい一人で行ってよ~
一人で遊んでよ~
て、思う事ありませんか?
我が家が吹き抜けを通して会話ができるので、
「おかあさん、今どこ~?」って子供から言われたら
「1階にいるよ~!」って返せるし、子供たちに親の存在を示すことができるので
安心して遊んでいたりします。
3.1階が明るくなって生活しやすくなった
吹き抜けの2階部分に位置する窓から太陽の光が入ってくるので明るいです。
太陽の高度の高い夏はもちろん、高度が低くなる冬でも太陽の光が入ってくるので、天気の良い日の日中は基本的に1階は照明をつける必要が無いほどです。
我が家の子供たちは宿題や勉強を1階のリビングか和室(リビングのとなり)でやっています。
学校から帰宅して宿題をするときや、学校が休みの日中などに勉強をするときは天気が良ければ照明つけずにできるので、家計的に助かります(笑)
子供部屋は間取りとして設けていますが、そこに学習机の類は用意しておらず、勉強は1階のリビングや和室でするようにしています。その方が子供たちも落ち着いてできるようです。
一昔前に東大生の大部分はリビングで学習していた~なんて話題もありましたが、別にわが子を東大に入れたいというわけではなく、安心して勉強に取り組める環境にしてあげたいという気持ち=我が家の1階の間取りという図式になりました。
4.1階の冷暖房を空気の流れによって2階に効果をもたらすことができる
我が家は『夏に涼しく、冬に暖かい』を目標とした家の構造体なのですが、夏の2階はそれなりに暑いです。特に空調機を付けていない階段から2階にあがったホール部分は暑いです。
吹き抜けの天井にシーリングファンを付けてもらっているので、それを空気の流れで2階に引き上げることによって階段やホール部分も涼しくすることができています。
よくあるお家の例として、リビングはひんやり涼しくても廊下や他の部屋にいくと暑いってことあると思います。寒暖差が激しいと体にこたえるので、寒暖差をできるだけ付けない状態にできるお家って最高だと思います。
5.狭いリビングでも、上下への視覚効果で広がりを持たせることができる
リビングを視覚的に広く見せることができています!
それは我が家のように狭いリビングでもです(笑)
人は水平に見るだけでなく、上下にも見るので、リビングの上に視線を抜け切るスペースがあれば、広く認識させることができるわけです。
6.固定資産税の算定に有利になった
吹き抜け部分は固定資産税の課税対象外となる延床面積に含まれません。
なので、2帖以上ある吹き抜け部分を間取りに取り込んだのですが、それによって年間の固定資産税のアップとなることを避けられています。
我が家は吹き抜けを2階の間取りに入れる前は空から見たときに凸凹のある間取りでしたが、2階に吹き抜けを入れることによって、ほぼ長方形の形にすることができました。
建築費用として、細長い形や凸凹など複雑な形になるほど高額になるようで、逆にシンプルな正方形や長方形になるほど費用として安価な方向へいくようです。
②吹き抜けで失敗した点(デメリット)こうすれば良かった!
1.他の部屋(子供部屋)が狭くなった…
吹き抜けにかかる建築費用を子供部屋に回せば、もう少し広い子供部屋にすることができたのになぁと少し後悔しています。(妻はそうでも無いようですが)
現在は仕切りの無い一つの部屋にしているので、約10帖くらいあるのですが、将来は仕切りをして二人の子に分けるので、必然的に1人あたり5帖程度になります。
学習机をおいて、ベッドを置いて…となると、狭くなるなぁと危惧しています。
2.安全面の配慮が必要だなと感じた
子どもって何するか分からないときがあるので、吹き抜け部分からの落下という点で注意が必要だなとは思います。
我が家の手すりは90センチくらいの高さで、格子状態になっています。格子の隙間は約10センチくらいなので、子供の頭は通らないと思いますが、それでも何するか分からないのが子供なので、目が離せない年齢の子がいる場合は躊躇するかもしれません。
我が家の場合は下の子が結構活発なタイプなので、大丈夫かなぁと不安な点がありました。最初は確かに手すりの間から足を出したり、手すりによじ登ろうとしたりしていましたが、何度か注意したら危ないことをしなくなったので、ほっとしています。
吹き抜けのあるお家に引っ越す際に、お子様が小さいうちは、2階へあがる階段のところでゲートなどで登れないようにしたりする配慮が必要かもしれません。
友人の家では当時2歳の子がいましたが、階段のところでゲートをして上がれなくして対処していました。
3.お掃除などのメンテナンスが難しくなった
シーリングファンの部分、吹き抜けの外側に面している窓の内側など、ホコリや汚れがたまった際に掃除をどのようにするべきか悩み中です。
また、シーリングファンの近くの天井にダウンライトがあるのですが、今後電球を取り換えるときにどのようにしようか…と悩んでいます。
外側の窓に面している壁側に、キャットウォーク部分を付ければ良かったと後悔しています。
4.建築費用が高くついた
吹き抜けをすることで、建築の際に足場を築いたり、その部分の工事が必要になってくることで、作業的に難しくなればなるほど建築費用に跳ね返ってきます。
我が家は吹き抜け面積がそこまで広くなかったのと、住宅メーカーさん側の協力もあって、そこまでのアップは免れたのですが、吹き抜けの広さや取り方、そこにかける付随設備等で建築費用はどんどん上がっていく場合があります。
まとめ)
いかがでしょうか?
我が家は実際に生活した際の生活動線を考えたうえ、吹き抜け部分を有効活用できるなぁ~と思ったので、デメリットがいくつかあることは分かったうえで総合的に判断して吹き抜けを取り入れることにしました。
吹き抜けに付随して、ココをこうしておけば良かったと後悔する点はありますが、吹き抜けを取り入れること自体に後悔はまったくありません。むしろ取り入れて良かった!と納得しています。
なんでもそうですが、物事には必ずメリットデメリットがあるので、それを夫婦(および他の家族含めて)相談して、総合的にメリットの方が大きいとか、デメリットについては多少目をつぶることができるというならば、吹き抜けを取り入れたら良いと思います。
我が家の場合はメリットとして紹介した1~3についてが住む前から頭にイメージとして浮かんでいたので、吹き抜けを取り入れること自体に迷いはありませんでした。
最終的には住宅メーカー側と相談のうえで決めると思いますので、自分達のイメージを可能な限り思い描いてくれるメーカーと出会えると良いですね!
まずは自分達のイメージを具現化してくれるメーカーはどこか!?
を探す一歩として、ネットでお気軽に探してみるのも良いかもしれません。
いくつかの情報を元に適したメーカーや間取りなどをイメージしてくれるので、とりあえずどんなものか試したいという方には必見です。